uenoa

シネジック株式会社 新社屋

Project Date
所在地:宮城県富谷市
用途:事務所
設計:ウエノアトリエ UENOA/長谷川欣則・堀越ふみ江
構造:ホルツストラ/稲山正弘 + KMC/蒲池健
設備:ジーエヌ設備計画(機械) タクトコンフォート株式会社(電気)
施工:八光建設
外構:SfG landscape architects/大野暁彦
建築面積:580m²
延床面積:900m²
階数:地上2階
構造:木造(CLT)
竣工:2018年12月
写真:平井広行(竣工写真)

本計画は中大規模木造建築の普及に構造用ビスの提供で貢献するシネジック株式会社の新社屋新築計画である。新社屋として、木造の可能性を広げる先進的な建築でありビスでの接合による新たな木造の普及に貢献するような提案が求められた。シネジック社では一般的なデスクワークに加え、実験や外部研究者との協働などものづくり特有の勢いのある業務も行われている。そこで新社屋では社員同士の働き方が影響し合い、活発な対話や連帯感が生まれるような場と社内の雰囲気をつくりたいと考えた。

ここでは18mの大スパントラスによる大屋根の一体空間に多様な場が遍在する計画とした。ダイナミックな屋根架構に対して地形的で動きのある床レベルを追従させることで、手が触れる程架構に近く覆われた場や架構の空間の繋がりを感じるひらいた場など、一様になりがちな大屋根建築のなかにオフィスが機能するために必要な場所性を与えている。それらの間に動線を巻き付け、空間の緩急、視線の抜けに誘発されてくるくると移動しながら社内の情報が入り交じる社屋となることを目指した。

立体的な屋根形状は、105幅の住宅用集成材による平面トラスを三角形のCLTパネルで緊結することで形作られている。平面トラスの緊結にCLTパネルを採用することで、接合部の複雑な加工と金物による接合を回避し、工場によるプレカットと現場でのビス接合という合理的な工法を可能にしている。また壁や床に使われることが多く重い印象のCLTパネルを屋根に軽やかに用いることで、CLTの新たな使い方の提示も実現できている。